院長・スタッフブログ

新しい年。

otaaqua

早いもので、ここ太田市南矢島町に開業させていただいて、5年目になります。
こういった節目というものは、緩みがちな日常を引き締めてくれますね。

5年目。
まさかそんなに時間は経っていないだろうと思い、スタッフのみんなと数を数えたのですが、
間違っていませんでした。月日が過ぎるのは、本当に早いものだと感じました。
学生の時から来て頂いた患者さんが、成人になり地元を離れる方がいらっしゃったり、
まだまだ現役だった方が、リタイアされていたりするので時間の流れの速さに驚いてしまいます。

時が移り変わり、今まで診察していた方々のライフステージも変化していく中で、
どういった助言や診療ができるのか、日々考えおります。
予防の提案も、治療の提案も、ライフステージによって違うと思うのです。

それはどういうことかと言うと。
同じ重症度(歯科疾患)で考えた場合、3歳の子供に対処することと、8歳の子供にすることは対処法が変わります。
乳歯・永久歯の交換などを考えたり、子供自身の発達の度合い、さらには保護者の方の反応・対応も考慮します。
一番重要なのは、保護者の方の理解がないと、患者たる子供は永遠と、ドクターショッピングを繰り返してしまうことになるのです。
これはとても不幸なことです。
大人も同じです。(全てのケースに一般化しないで下さいね。また年齢による治療の差別化を言っているわけでもありません)

歯科医院という、その場所に対して抵抗感がある方が大多数だと思います。
それは当然かもしれません。一旦治療となれば、処置には苦痛(身体的、経済的、時間的)が伴います。
それに、いま労働人口に数えられている方たちの親の世代からして歯科治療に大変な思いをしてきたと思います。
その「子」たちが、良いイメージを持つのはまだまだ難しく、時間がかかることです。

歯科界にも問題はあることは認識しています。
国民に対して歯科疾患に対する知識普及が足りないと思いますし、内輪だけで治療の成果や症例報告を行っていることにも疑問が湧きます。
どうしたら、歯科治療に対する正しい認識を持っていただけるのか、非常に難しい問題です。
日々の診療だけでそれを伝えるのは、なかなか骨が折れることです。

まだ大学に所属していたところは、いかに難しい症例を治すか、と言うことに執着していたと思います。
「一口腔単位」ということを大事にしなさいと言われていました。
それは、その人の疾患の一部だけを診るのではなく、全体を総合的に診て治療をしろということです。

さらに今、この地に来て感じるのは、公衆衛生の大事さです。
「一口腔単位」のもう一段階上と解釈していますが、集団に対するアプローチの仕方は、私には未知な部分があります。
もっともっと勉強していこうと思います。

まだまだ勉強することばかりで、私はこの道を選んで良かったと本当に思います。
学び続けることができると言うのは、贅沢ですよね。
ここからもっと勉強し、考え、当院に来る皆様の健康を全力で守ります!

 

Page Top