矯正歯科

マウスピース型矯正装置
(インビザライン)による治療

マウスピースの女性

「矯正治療」というと、歯の表面にワイヤーを通す矯正装置を思い浮かべる方が多いかと思います。 確かに、ワイヤーを使って歯を少しずつ動かす治療は一般的に行われる矯正治療の方法です。症例数が多くて効果も実感できるのですが、金属製のワイヤーが目立つことが気になり、患者様が治療をためらうということがよくありました。 そのような方には、透明なマウスピース型矯正装置「インビザライン」がおすすめです。装着していてもわからないほど目立たず、自由に取り外せるために利便性が高いところがポイントです。

●メリット

  • ワイヤー矯正より
    痛みが少ない

  • 口内炎になりにくい

  • 虫歯・歯周病の
    リスクを軽減できる

  • 治療経過の詳細が
    確認できる

  • 通院回数が少ない

  • 金属アレルギーの
    心配は不要

●治療時の注意点・デメリット

  • ワイヤー矯正よりも痛みが少ないと言われておりますが、歯が動く際の痛みは生じる場合がございます
  • 最初にお伝えした治療期間よりも長引くケースがございます
  • 歯並びの状態により、ワイヤー矯正をおすすめする場合がございます
  • 完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります
後戻りを防ぐリテーナー

インビザラインによって歯並びを整えても、放置してしまうと歯は元の位置に戻る傾向があります。これを「後戻り」と呼びます。 この後戻りを防がないと、歯は自然と乱れた状態へと戻ってしまう可能性があります。

インビザラインでの治療が完了したら、「リテーナー」という装置を使って後戻りを防ぐ「保定」という段階に進みます。保定期間は、インビザラインを装着していた期間とほぼ同じくらいだと考えてください。基本的にはご自宅で寝ている間にリテーナーを装着するだけで、歯を安定させることができます。インビザラインからリテーナーに変わり、保定期間が終わったら矯正治療は完了です。

矯正治療で失敗しないために

自由に取り外しができるマウスピース型の矯正装置はメリットが多い治療方法と思われがちですが、決められた装着時間を守らないと期待していた治療効果が得られません。中には装着時間が短いために治療期間が長引いたり、失敗に終わったりという方もいらっしゃいますので、患者様には自己管理が求められます。

インビザラインは従来の矯正治療に比べて革新的な装置なので、採用する歯科医院が増えて、興味を持つ患者様も多くいらっしゃいます。しかし、どんな治療法であれ、望む結果は「歯並びを整えること」です。患者様の理想の歯並びに近づくためには、矯正治療についての知識と技術、経験が伴わなければいけません。その点において信頼できる歯科医院のもとで、インビザラインの治療をご検討されることが大切です。

当院では患者様に寄り添いながらメリットやデメリットも含めてご説明いたしますので、治療についてご不明点があればなんでもお尋ねください。お子様から大人の方まで、コンプレックスのない口元をめざしましょう。

機能的矯正装置(マイオブレース)

マウスピースの女性2

歯並びは、骨格などの遺伝的な要素よりも後天的な要素が大きく影響します。具体的には、お口まわりの筋機能を正常に使えていないため、顎の発育も悪くなって歯並びが乱れてしまうということがあります。このような場合は、歯並びだけでなく、筋機能から整える必要があります。 マイオブレースとは、筋機能を鍛えるマウスピース型の矯正装置のことです。ワイヤーなどを使わずに、歯並びをあるべき位置に導くことができます。

●主に下記のことを行います

  • 昼間の1時間と、夜寝るときにマウスピースを毎日装着する
  • 1日に2回、保護者の方と一緒にトレーニングを行う
  • 1ヶ月に1回、来院してトレーニングを受ける
  • 歯を大きく動かしたい場合や、お子様の年齢が進んでいる場合は、
    4ヶ月ほど別の装置を装着して舌の位置を調整する
対象年齢について

大人の話を理解できる5歳前後から、永久歯が生えそろうまでのお子さまが対象です。個人差がありますが、約2年のトレーニング期間を目安に、筋機能を鍛えて正しい呼吸法を身につけます。
トレーニングそのものは簡単なものですが、続けることが重要です。そのためには、保護者の方の協力が必要です。お子様の生活に習慣化させて成果を確認することを、粘り強く一緒に続けていきましょう。

メリット・デメリット
メリット
・後戻りが起こりにくい
・表情が健康的に見える
・治療のストレスが軽い
・お子様の負担が少ない
・かみ合わせを整えることができる
・お口まわりの筋機能のバランスがよくなる
・歯を抜かなくても矯正治療ができる
・口呼吸から鼻呼吸に改善できる
デメリット
・家でのトレーニングが毎日必要なため、お子様のやる気が必要
・歯並びの状態によっては、ワイヤー矯正をすすめる場合もある